多文化を繋ぐアートの教育者
カルロス・リー
多様な文化が生んだ豊かな感性
アルゼンチン・ブエノスアイレスで韓国人の両親のもとに生まれ育ったカルロス・リー。幼少期より、家庭では韓国語、インターナショナルスクールでは英語、地域社会ではスペイン語と、自然な形で3つの言語を習得。この多文化環境での経験が、後の創造性と教育者としての視野を大きく広げることとなりました。
芸術一家での感性を受け継ぐ
ファッションデザイナーの父と工芸作家の母のもと、幼い頃から芸術に親しんで育ちました。日本在住経験のある作家の祖父と、ピアニストの祖母からも芸術的な感性を受け継ぎ、自身はアルゼンチンの伝統楽器バンドネオンの演奏を通じて音楽性を磨いています。
ニューヨークでの経験と成長
ブエノスアイレスでの高校卒業後、奨学金を得てニューヨークのパーソンズ美術大学に進学。美術学士(B.F.A)を取得し、20年以上に渡るニューヨーク生活では、ジャズミュージシャン、グラフィックアーティスト、作家、哲学者、俳優、ダンサーなど、多彩なクリエイターたちとの交流を深めました。
ポートレート、壁画、エディトリアルイラスト、デジタルペイント、ミュージックビデオ、絵コンテ、アパレルデザイン、ポスターなど、幅広い分野でクリエイティブ活動を展開し、表現者としての経験を重ねてきました。
教育者としての歩み
ニューヨークで日本人女性と出会い結婚後、家族とともに来日。来日以降、東京での生活を通じて日本の文化や伝統に触れ、新たな創造の視点を得ています。
ベルリッツ英会話学校での英語講師としての経験では、「イマージョン型指導法」を習得。自身のマルチリンガル経験を活かした独自の教授法へと発展させました。
これまでに7,000回以上のレッスンを担当し、初級から上級まで幅広いレベルの生徒に対応してきました。小学生から留学準備中の中高生、外資系企業のマネージャー向け英語プレゼン指導、企業役員の英語研修、医師の学会発表準備まで、多様なニーズに応えています。
マンツーマン指導、少人数制クラス、子ども向けクラスなど、様々な形態での指導経験を持ち、英語で教える「オールイングリッシュ」方式を実践。総合レッスン満足度96.2%を記録し、生徒からの指名率でも首位を獲得。その指導力は、新人講師向け研修プログラムのモデルケースとしても採用されています。
創造性と教育への想いを形に
教育への情熱から、次世代のアーティスト育成の場として「ユニオンスクウェアスタジオ」を設立。
「学ぶ楽しさ」を大切にしながら、生徒一人ひとりの成長をサポートしています。